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PS3 「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」 感想


Category: PS3   Tags: 感想  PS3  コナミ  小島プロダクション  小島秀夫  
日本では2010年12月16日発売。発売は当然コナミデジタルエンタテインメント。
開発はMERCURYSTEAM Entertainment。日本語版監修は小島プロダクション。小島秀夫が日本語版総合監修という立場。

公式サイト。

※超長文の上に後半は全部文句。

いつも通りストーリーを軽くWikipediaから。

西暦1047年のヨーロッパ。まだ魔物たちが跳梁跋扈していた暗黒時代。民は魔物の襲撃に怯えて暮らしていた。燈光教団の修道会は「ガブリエル・ベルモンド」を呪われた地を救うために派遣する。ガブリエルの妻マリー・ベルモンドはかつて何者かに惨殺され、ガブリエルは未だ立ち直れないでいた。古き森に住む精霊パンの力で亡き妻マリーの魂に邂逅したガブリエルは真実を究明すべく、戦士として古き森の奥へと身を進めることになる。

さて、ある程度ゲームに造詣の深い方ならすぐに解ると思うが、往年の名作「悪魔城ドラキュラ」のシリーズである。
日本でも一時期「キャッスルヴァニア」のタイトルで発売されていた事もあるが、元々は海外での発売名。

また、もう一つ断っておかなければいけないのは、前回の「ソニックワールドアドベンチャー」でもそうであったように、シリーズがコンスタントに発売されている事は知っていたものの、「悪魔城」シリーズをプレイするのは実に十数年ぶり…、という状態。
まぁ正直あんまり関係無いけどね、今回に関しては。



・峻烈なるバトルクロスが魔軍を衝き、叩き、砕く――

さきほどのトレイラーを観ていただければ解るように、今作は3Dのフィールドを駆け巡る作風となっている。
武器はシリーズお馴染みの鞭、ではあるのだが、今作は「バトルクロス」という名称。
□ボタン(直線攻撃)と△ボタン(範囲攻撃)を駆使しながら敵と戦い、これを撃破していく。
ざっくりと言ってしまえば、「デビルメイクライ」ライクなハック&スラッシュ系統のアクション。
ストーリーが進むと「光の魔術」「影の魔術」を習得し、戦闘の幅は更に広がる。
アクション的に話せる事はほとんど無くて、「デビルメイクライ」「ベヨネッタ」をプレイした事があるならすぐに馴染む事が出来る…、と思う。
基本的にこの手のアクションゲームは基本のコンボとも言える攻撃ボタン連打が一番使いやすかったり、ずっとそれだけでクリア出来たりするのだが、本作もやっぱり例外では無い。
「デビルメイクライ」や「ベヨネッタ」ほどコンボや武器の幅も広くない。
サブウェポンもストーリーが進むにつれて携行出来る種類が増える。飛び道具の短剣、敵の気を逸らす妖精、範囲攻撃でアンデッドに効果が強い聖水、悪魔を召還して画面上の敵に大ダメージを与えるクリスタルの合計四種。
敵によってサブウェポンの弱点が存在するので、「旅の書」で確認すると良いだろう。
各ステージに散らばる「命の魔力石」(5個集めると体力の上限が増える)、「光の魔力石」「影の魔力石」(共に5個集めると魔力の上限が増える)、サブウェポンの携行数がアップする聖櫃があり、それらパワーアップアイテムを探しつつステージをクリアしていく事になる。

「光の魔力」「影の魔力」についてもう少し。
「光」はL1ボタンで発動。発動中に敵に攻撃をすると自分の体力を回復可能。
「影」はR1ボタンで発動。発動中は攻撃力をアップする事が出来る。
「光の魔力」を習得後は敵を倒すとオーブを落すようになる。
これをL3で回収すると「光の魔力」が回復、R3で吸収すると「影の魔力」が回復する…、という仕組み。
通常攻撃を続けていくと、画面下部に「集中力ゲージ」が表示される。
ダメージを食らわずに敵を攻撃しているとこれが段々と溜まっていき、全点灯すると敵を攻撃するだけでオーブを落すようになる。
全編を通じて「光の魔力」での体力回復、敵を倒してのオーブ回収は重要なので、積極的に狙っていこう。
ただし、敵の攻撃を一撃でも食らうと集中力ゲージはまた一から溜め直し…、という事になるので注意。

「回避」も重要な行動だ。出始めは無敵?(確認は取れていない)
左スティック入力+L2で回避。方向入力無しのL2押しっぱなしで「防御」。
この作品の敵の攻撃は実はほとんどが防御可能。
防御不可の攻撃をしてくる敵もいる(というかほとんど)が、攻撃に光るエフェクトが発生するので、その場合は回避するしかない。
また、敵の攻撃がヒットする瞬間に防御すると「シンクロ防御」となり、敵の態勢を崩す事が出来る。
このシンクロ防御が出来るか出来ないかでこのゲームの難易度は大きく変わる。
(回避だけでも問題無かったりするが)
ボス戦では積極的に狙っていくと良い…かもしれない。が、自分はほとんど狙わなかった…。

・“闇の王”よ、我が満身に宿らん

アクション部分については大体そんな感じ。
こんな感じのハック&スラッシュ系ゲームをプレイした事があればすぐに勝手が解るハズ。
ここからは演出やステージ構成と…、不満について。
ゲームの構成としては全12章の、内部に複数のチャプターが用意されているよくある方式。
先ほどのムービーを見れば解るがカメラはほぼ固定式で、視点変更は自由に操作出来ない。
ただし、何故か若干の手振れ効果で画面が常に揺れている。
んんー、これって何処かで観た様な気がする…。
って言うか、「ゴッドオブウォー」じゃね? これ。
ステージでの探索ではバトルクロスも多く使う。ラペリングで壁を登ったり、足場から足場に飛び移ったり。
また、段差を掴んで移動し、そこから別の足場へ移動したり…。
んんー、これって何処かで観た様な気がする…。
って言うか、「アンチャーテッド」じゃね? これ。
ボス戦の途中にQTEが発生したり、対応するボタンを連打したりするのも何処かで観た様な既視感満載。
タイタンによじ登って攻略するステージは「ゴッドオブウォー」「ワンダと巨像」を想起させる…。
本作で一番失敗している、と思わせるのはその発売時期。
2010年の末にこれぐらいのタイトルが出て来ても既に驚きはしないという。
この作品が2007年、もしくは2008年辺りに発売されていれば評価はもっと違っただろう…というのは容易に想像出来る。
が、上記3作品が出揃ってしまっている時に発売してもデッドコピーにしか映らない。
やりたかった事は解る、解るけど、遅すぎた。
構成に関しても前時代的。アクション→カットシーン(QTE含む)→アクション、の繰り返し。
アクションゲームはそんなもんだろ、というのは解るけど、余りにもテンプレートすぎる。
ステージによってはパズル要素もあるが、ヒントが少なすぎる、と言うか、解りづらい。
また、壁面の取っ掛かりにジャンプして掴むような場所やラペリングするような場所は光って教えてくれる…、のは良いのだが、それがあったり無かったりするのはどうなの。
こういう部分が「アンチャーテッド」の劣化と思ってしまう部分。
「アンチャーテッド」は次の行き先が光ったりはしないが、それでも何故詰まる事が無いのか? をもう一度考えた方が良い。
また、何故かカットシーンをスキップ出来る箇所と出来ない箇所がある。
QTEが発生する箇所がスキップ不可なのは致し方無いとして、無いシーンでも飛ばせないって何故?
また、このゲームは一周クリアすると強制的に能力引継ぎニューゲームになる。
一度クリアしたステージは再度プレイする事が可能だが、その章を選択する際のカーソル位置は常に最後の「第12章」。何でやねん。
更に、内部に複数のチャプターがある、と書いたが、これも不可解な仕様が一つある。
例えば、何章でも良いからチャプター1をクリアしたとしよう。
そのままクリアしてチャプターセレクトに戻るのは良いが、普通はカーソル位置はチャプター2になるんじゃないか?
それが何故章選択の「第12章」にカーソルがあるのか。
もっと言えば「旅の書」でコンボを獲得する際、技がアニメーションで表示されるのは良い。が、その読み込みの為にボタンのレスポンスが悪くなっているという本末転倒さ。
アクション中もレスポンスが悪くなる時がある。
とにかく、章選択でのカーソル位置だけは本当に気になった。それなら普通にニューゲームをさせてくれれば良いのにこの作品ではそれをしようとするとセーブデータを消すしかない。
ステージ中の仕掛けや重要アイテムをドロップした時の説明文表示も長い。(その間操作不可)
アクション中に発生するヒットストップや謎のスローモーションなど、地道に地道にプレイヤーの精神力にダメージを与えてくる。
ゲーム中のストーリーも説明不足で、そして薄い。
基本的にストーリーに関しては多くは語りたくないけど、それでもこれはあんまりだと思う。
クリアした所で「ほんで何やねん、何がしたかってん」という感想しか出て来ない。
バグやフリーズに遭遇しなかったのが唯一の救い…と思ったが、一回だけフラグが機能しなくて先に進めなくなった事があったわ。
(旅の書→チェックポイントからリスタート、で進めた)
バグとは少し違うが、壁面を掴む時の接触判定が妙にシビアになる箇所がある。少しでもズレると掴めない所があったり。
不親切さと説明不足さが際立って没入する前にストレスが溜まる。

難易度については…、ノーマルでもそこそこ難しい。
オートセーブが入るチェックポイントが細かく設定されているので、ある意味死に覚えゲー。
どの難易度でも良いので一周クリアすれば最高難易度である「聖騎士」が登場する。
恐らく難易度の違いは被ダメージ量、与ダメージ量の違いぐらい。敵の配置や行動は同じ。
が、はっきり言って各種スキルやサブウェポンを所持している二周目の「聖騎士」の方が遥かに楽。
スキルをほとんど使えない一周目の序盤が恐らく一番キツイ箇所。
「究極の光」「究極の影」を習得してしまえば、難易度聖騎士だろうと何だろうと、ラスボスですら瞬殺可能。
公式チートと言っても過言じゃないぐらいの性能を誇っている。

・総評と余談

正直、従来の「悪魔城ドラキュラ」シリーズと思ってやると痛い目に遭う。
つーか、「ゴッドオブウォー」+「アンチャーテッド」+「ワンダと巨像」と思った方が良い。
が、どの部分でもそれらを昇華出来ていないからイライラする。
そういうのがやりたいなら最初からそっちをプレイしてるよ…。
これ、正史に含めるんだろうか…。何年後かには無かった事になってそうな気がする。いや、もうなってるのか?
ただ、作品世界というか、この中世ヨーロッパなゴシック感は非常に良い。
評価出来るとしたらそれぐらい。BGMも薄いぞ。三周クリアしたけど覚えてない。

本作を作ったのはスペインの制作会社、MERCURYSTEAM Entertainmentとは冒頭で書いた。
で、他に何作ったのよここ? と思って調べてみると…。

American McGee Presents SCRAPLAND
Clive's Barker JERICHO(4Gamer記事)

という2作を作ったらしい…。
とりあえず…、うん…、日本人の感覚とは全然違うわ…。
小島プロダクションが監修しているなら、もっと根幹から関わった方が良かったね…。
日本語版の声優に関しては「メタルギアソリッド」シリーズでお馴染みの声優陣。なので悪くは無いよ。
海外に制作を任せてセールス的にも評価的にもダメだった、ってパターンはここ数年多い。
一番強烈に記憶に残ってるのはカプコンの「バイオニックコマンドー」だけど…。(制作してたGRINは閉鎖→新会社になった)
「SILENT HILL」シリーズも最近はずっと海外で外注だね!
SILENT HILL HOME COMING」は日本では発売されなかったね!(ストーリー上のグロテスク描写のせい?)
つーか「SILENT HILL」なんて「4」以降ずっと外注じゃねーか!
SILENT HILL Downpour」も実際に日本で発売されるまで信じない。

話が逸れた。この作品は一度クリアしたステージは「試練」というチャレンジ課題を与えられる。
もちろん試練をクリアしてもしなくても構わないが、実績/トロフィーに関わる部分の為、欲しい人はチャレンジすると良い。
ステージによって試練の難易度はまちまちなので、人によっては膨大な時間がかかるかもしれない。
でもまぁ、実績/トロフィーのコンプは容易な部類。Youtubeに海外の人がクリアしてる映像もあるし。

あ、そうそう…。海外ではこの作品の追加シナリオDLC(第13章、第14章)が配信されている。
日本は2011年9月29日現在配信されていないよ!
でも、他のフレンドとトロフィーを比較すると追加DLCの分のトロフィーが既に日本語化されているよ!
どういう事やねん!!

あと、IGNもファミ通(9/9/8/9)もEurogamerも過大評価しすぎ。
はっきり言ってそこまで出来の良いゲームじゃない。
何処かで観たような気がする…、という既視感が全編を覆っているゲーム。
実績/トロフィーは取りやすいからそういう意味では良いかも知れんけど。


キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ(通常版)キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ(通常版)
(2010/12/16)
PlayStation 3

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キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ(通常版)キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ(通常版)
(2010/12/16)
Xbox 360

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Comments

シリーズでは一番売れた作品みたいですね
海外向けに作ったので海外ではかなり評価されてる模様です
 
Re: タイトルなし
どうもコメント有り難うございます。

そうなんですよね、この後まさか続編まで作られるとは思っていませんでした。
開発は変わらずMercury Steamのようですが…、どうなんでしょう。
何より、前作の時は「小島プロダクション監修」とかずっと言ってたのを今回は完全スルーしてるのがどうにもやりきれませんw
 

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