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PS3 「ノーモア★ヒーローズ 英雄たちの楽園」 感想


Category: PS3   Tags: PS3  感想  GhM  高田雅史  福田淳  須田剛一  
元はWiiにて2007年に発売された須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアのタイトル。
それのHD機種への移植版。

ざっとあらすじをWikipediaより引用すると…。

流れ者の殺害依頼を受けた殺し屋トラヴィスの前に立ちはだかったイケメン暗殺者ヘルター・スケルター。
壮絶な戦いの末、ヘルターを倒すことに成功したトラヴィス。そこにUAAのエージェントを名乗る女性シルヴィア・クリステルが現れ、トラヴィスを勝手にUAA第11位の殺し屋に認定する。「10人のランカーを殺してランカートップになりたくない?」というシルヴィアの提案にノリノリのトラヴィス。そしてトラヴィスのスリリングな物語が始まる。


という感じ。
須田剛一が手がけたゲームとしては非常に珍しく、自由度の高い作りになっている。
もっとも、それは見せかけだけなのだが。この辺りは後述。

Wii版とHD2機種版では操作方法に違いがある。(Wiiはリモコンだから当たり前)
ここではPS3版を基準として進める事とする。
NMHでの肝はやはり、「ビーム・カタナ」と「プロレス技」によるトラヴィスの活躍だろう。
□ボタンで下段斬り、△ボタンで上段斬り、×ボタンでキック、○ボタンでパンチ。
基本はビーム・カタナでの剣戟がメインとなる。
戦闘自体は実に単純明快、特に何も考えずに□や△を連打しているだけでばっさばさと敵を切り伏せて行く事が出来る。
雑魚敵にトドメを刺す時はRスティックの入力を指示されるので、それに従うとトドメモーションでのトドメとなる。
…が。
最初の内はそれで爽快感も見出せるが、これが最後まで続く。延々と。最後まで。
Wii版ではこのトドメは「リモコンを振る」動作だった。
これをRスティックの入力に要約されると…、Wii版の特色が殺されていると言っても過言では無い。
(尚、ビーム・カタナの充電は「リモコンを振る」→「R1+Rスティックのレバガチャ」)
また、ガード(上段・下段)をしている敵に対しては上・下段の使い分けや、パンチ、キックで体勢を崩す事がポイントとなる。
溜めからのパンチ、キックはヒットすれば気絶状態になるので、そこからプロレス技に持ち込む事が可能だ。
そしてこのプロレス技、プロレス好きな須田剛一のカラーが色濃く出ている。
解る人には解る、ニヤニヤする技が多く入っている。
また、溜め斬りや飛び込み斬り、ジャストガードからのカウンターなどもある。
その名の通り、ジャストガードは敵の攻撃が当たった瞬間にガードし、ビーム・カタナが輝いた瞬間に斬りボタンでカウンター攻撃を発動出来る。
タイミングを掴むまでは難しいが、攻撃力が一番高く設定されている為、高難度では必須のテクニックと言える。
ガードしながらLスティック入力でスウェイ。
敵の攻撃が当たる瞬間に成功すると、敵がスローモーション状態(俗に言うバレットタイム)に持ち込める。
慣れさえすれば、トラヴィスを自由自在に操作出来るだろう。
ちなみに、トラヴィスの武器であるビーム・カタナは充電池という設定である為、攻撃やガードをする度に少しずつ充電が減っていく。
この充電が切れると攻撃はおろか、ガードすら出来なくなる為、早めの充電が必要だ。
尚、充電が完了すると、GhMファンにはお馴染みの「あの」効果音が鳴ったりする。

戦闘については以上だ。慣れれば「無双シリーズ」に近い爽快感が味わえるだろう。慣れれば。

では、フィールドについて。
プレイヤーはゲームの舞台であるサンタ・デストロイを自由に動き回る事が出来る。
一言で言えば「GTA」スタイルと言って良い。移動方法は、徒歩かバイクのみという男らしさ。
…が。
はっきりと言ってしまえば、街を自由にうろつける意味はあったのか。
アルバイト紹介所、AREA51、サンダー龍事務所、ナオミ博士のラボなど、立ち寄れる場所は多い。
だが、それだけだ。
トレーディングカードやロビィコフ・ボール、ゴミ箱漁り、お宝探しなど、出来る事はあるが結局はアイテムを探すだけ。
それ以外の事は街では何も出来ない。
ミッションやランキング戦のエントランス、アルバイトなどが登場するにはするが、ただの入り口。
街中で敵に襲われる事も無ければ、道行く人に危害を加える事も出来ない、街灯や樹木以外のオブジェクトに干渉出来ない…、など、何の為に自由に移動出来る作りにしたのかが読めない。
先ほど「GTA」スタイルの自由度、と書いたが、出来る事は「GTA」よりも遥かに少ない。
(その教訓もあってか、「NO MORE HEROS 2」では街での移動自体が無くなったようだ)
では、この街中でトラヴィスが立ち寄れる場所は、と言うと…。

サンダー龍事務所(体力やコンボスピードアップ等のトレーニング)
ビーフヘッド(牛頭。ビデオショップ。新たなプロレス技を習得する)
ナオミ博士のラボ(ビーム・カタナのパワーアップパーツや、ビーム・カタナ自体のグレードアップ)
職業不安定所(アルバイト斡旋所。ここでアルバイトをしないと「殺しのミッション」が出現しない)
K-Entertainment(広告代理店は表の顔で、裏では殺しを請け負っている)
AREA51(アパレルショップ。トラヴィスの服装を購入する事が出来る)
ATM(ランキング戦に必要なお金を振り込む)
居酒屋(ロビィコフから新たな技を習得可能。全て習得すれば即、用無し)

である。カッコ書きで注釈を入れたが、これはもうこれ以上説明する必要は無いだろう。このまま。
さて、ゲームの基本的な流れとしては、

ランキング戦→アルバイトや殺しのミッションで資金を貯める→ランキング戦

となる。もっと言ってしまえば、これだけ。そう、本当にこれだけ。
冒頭に書いた「自由度が高そうに見えて高くない」というのはこういう事だ。
勿論、新しいTシャツを買うのも、トレーニングで鍛えるのも自由度の一つだろうが…。
それは本当の意味での自由度では無い。これは勿論、「GTA」にも言える。
あの作品こそ、自由度が高そうに見えて高く無い作品の好例だろう。
もっとも、こういったオープンワールド系のゲームにはいつまでも付き纏う宿命だとも言える。
閑話休題。
ゲームの流れは最後までこの通りであり、外れる事は無い。
これを古いと取るか、普通と取るかは各人の判断となるが…。

では、ストーリー・演出面はどうか。
端的に言ってしまえば、今まで一度でも須田作品をプレイし、気に入ったのであれば、楽しめるはずだ。
特に須田の独特の台詞回しは今作でも健在であるし、演出面においても非常に「らしい」演出が多く見られる。
が、しかし、須田作品を全く知らないでプレイしたとして、これが楽しめるかどうかは別問題だ。
合わない人には全くもって合わないだろう。
自称・須田信者から言わせて頂くとするならば、須田テキストが少なくて消化不良気味。
ただ、普通のゲームのムービーの尺で考えると、普通の量のテキストではある。

結論を先に述べるなら、この作品は「一般層(コア系ゲーマーという前提はあるが)向けを装った須田ゲー」である。
理不尽な展開、尖ったテキスト、クソだるい移動、地味にストレスの溜まる仕様など、まさに須田ゲー。
尚、このゲームにセーブポイントは「自宅」か「ランキング戦中」にしか存在しない。
これだけ一般向けのように仕向けても8割の人間にとってはクソゲーに近いものだろう。
逆に言えば、毎回そういうゲームを作れるのは一つの才能なのか。
ともかく、須田剛一が今まで手がけたゲームが気に入ったのなら、テキストを見る為だけにプレイしても問題は無い。

ただし、その判断は以下の内容を読んでから。

今回はHD移植版を前提で記載しており、Wii版については操作方法の違い以外には触れなかった。
まずここではっきりさせておきたいのは、「HD移植版にGhMは関わっていない」という事だ。
今回の移植を担当したのは「feel+」(フィールプラス)である。
Wii版でもフリーズやバグがある、という状態であったが、こちらは「GhM内製」。
そして、移植版では数々の部分がパワーアップした。主に、バグやフリーズについて。

※注:現在はPS3版、Xbox360版双方において修正パッチが配信されている。

実際に自分が当たったフリーズは以下の通り。

・フリーズ
街中を歩いているだけでフリーズ。
セーブ画面に移行する途中でフリーズ。
自宅から出た瞬間にフリーズ。
ミッションのリトライを選んでフリーズ。
自宅に戻った瞬間にフリーズ。
ランキング戦でボス戦に入った瞬間にフリーズ。

そして、バグ。
ムービー中の音ズレ、トロフィー/実績が解除不能、などが特に酷いとして一部で話題になった。
実際に音ズレはリップシンクが完全にズレており、トラヴィスが敵の台詞を喋っているように見える場面も多々あった。
先ほども書いたように現在は修正パッチが配信されており、パッチ適用以前と比較すると、フリーズは軽減、トロフィー/実績解除、音ズレは軽減されている。
最もフリーズしやすいのはロード中であるが、このロードがまた曲者だ。
とにかく頻繁にロードする。しかも、長い。
極端な例を言えば、ロードに20秒→ムービー(5秒)→ロード20秒、といった具合だ。
とにかく、何かある毎にロードする。イベント、建物への出入り、全てにおいて。
もっとも、これはパッチでどうにかなるレベルなどでは到底無く、諦めるしかない。
(全体的なロード時間を比較すると、Wii版が最も早い)
そして、フレームレートの不安定さ。
はっきり言って、PS3やXbox360クラスの処理能力であれば、この程度のグラフィックは凄くも何とも無い。
にも関わらず、フレームレートが30fpsを維持出来る事はほとんど無い。
いくらオープンワールドとは言え、これはあまりにも酷い。
また、遠景と近景の背景のテクスチャがその二種類しか無く、テクスチャのぼやけたビルが相当近付いた瞬間に近距離用のテクスチャに突然変わる。
遠景モデルのポップアップも稚拙と言わざるを得ない。
また、Wii版で移動可能だったマップがそのまま削除されているのもポイントだ。
もっとも、そのマップがあった所で出来る事は前述の通りなのだから、これは削除して正解だったかもしれないが。
とにかく、「HD機種に移植!」という割には色んな部分がお粗末な出来。
「手抜き」「やっつけ」という言葉以外に表現方法が思い浮かばない、
全ては「feel+」の技術力の無さが露呈した形だが、ここまで酷いものになるとは誰も予想していなかっただろう。
「HD移植」という部分で期待していたユーザーを裏切った形だ。
(パッチが配信されただけでも有難いとか、そういうレベルの話ではない)
素材が良くても料理人の腕が悪ければこうなる、という好例だろう。

結論。

Wii持ってる人はWii版、トロフィー/実績が欲しいならHD2機種版。
※ただし、後者はそれ相応の忍耐力を必要とする。

尚、PS3版とXbox360版の違いとしては、残酷表現の違いがある。
Xbox360版はCEROレーティングが「Z」という事もあり、ほぼ海外版と同じとなっているが、PS3版は若干マイルドに修正されている。
もちろん、ゲーム内容自体には変わりは無いが、この辺りは自分が使っている機種と好みで選ぶと良いだろう。

以上。



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