こんぱち。

音楽サークル「ましろ。」についての情報やDTM、ゲームについてだらだらぐだぐだ語ります。 たまにゲーム以外の事も。

 

ジョン・ボン・ジョヴィという男


Category: 音楽   Tags: ボン・ジョヴィ  
アルバム「THE CIRCLE」のワールドツアーが始まり、そのライヴ映像を見た。

ジョン・ボン・ジョヴィ。今年で御歳48歳。
しかし彼のライヴパフォーマンスは衰えるどころかますますエネルギッシュだ。
自分が見たのは2010年3月のフィラデルフィア公演。
ツアー初期のセットリストは、今後のツアーのセットリストを占う上でも興味深い。
最新作からの曲や旧曲、アレンジヴァージョン。
これだけ活動の長いバンドだと、オールタイムベストと言っても過言では無いほどのヒット曲がある。
1公演という限られた時間の中で、新曲や旧曲のバランス、ひいてはツアーの方向性が見えてくる。
今回のフィラデルフィア公演で初披露(自分の記憶している限り)されたアレンジ違いの旧曲は、

「Lay Your Hands On Me」(リッチーがヴォーカル)
「Something For The Pain(Acoustic Version)」

の2曲だろうか。
逆に、近年のツアーではリッチーが歌っていた「I'll Be There For You」を、久しぶりにジョンが歌っていたのが印象深い。
特にメロディのアレンジも少なく、ほぼオリジナルヴァージョンと言っても良い。
「Something For The Pain」はアコースティック・セットの中で披露されたもので、「Someday I'll Be Saturday Night」も披露された。
この時の流れは「Hallelujah」→「I'll Be There For You」→「Something For The Pain」→「Someday I'll Be Saturday Night」で、唯一「I'll Be There For You」だけがエレクトリック・ヴァージョンのまま演奏された。
しかし何よりもここで大事なのは、「Something For The Pain」を演奏した、という事だ。
アコースティックヴァージョンになり若干の印象は変わるものの、「CRUSH」(2000年)以降、バンドはアルバム「These Days」(1996年)からの曲を演奏する事を好ましく思っていなかったようで、近年のセットリストにはこのアルバムからの曲はほとんど登場しない。
自分が記憶している限り、例外は「Have A Nice Day」ツアーのファイナル、ニュージャージーでの公演で「These Days」が演奏された事と、2008年の「LOST HIGHWAY」ツアーの日本ファイナル、京セラドームで「Living In Sin」が演奏されたぐらい。
(演奏されなかった理由は「歌詞の内容にダークなものが多いから」。しかしサウンドについては気に入っていたようで、「良いメロディはいっぱいあるけど」と話していた)
この時はファイナルという事もあり、ちょっとしたバンドのサプライズなのかと考えていた。
が、今回の公演では普通にセットリストに組まれる可能性もある。(あったとしても1、2曲、今回の「Something For The Pain」ぐらいだろうが)

しかし、ここで気になるのはジョンの喉の調子だ。
元々の彼は相当なハイトーンを出せていた。
原曲はもちろん、過去のライヴ映像を見てもそれは解るだろう。
「Livin' On A Prayer」や「Always」なんかは当時からでもライヴで歌うのは辛そうだった。
そして、歳を重ねるごとに声量も落ち、ハイトーンも出なくなり…、という状態になっているのは誰が見ても明らかだった。
実際、アコースティックベスト「THIS LEFT FEELS RIGHT」に付属していたDVDの「In These Arms」では今にもブッ倒れそうな表情で歌い上げている。(ちゃんと音程が出ているとお世辞にも言い難い)
ところが、ここ数年、彼はヴォイス・トレーニングでも受けたのだろうか、と思えるぐらい、一昔前に比べて高音が辛く無さそうに見える。
2008年京セラドームでは「In These Arms」を披露しているし(完全に歌い切れているとは言えないが、上記の映像よりは遥かに楽そうに聴こえた)、今回のフィラデルフィア公演でも「I'll Be There For You」は普通に歌い上げている。
さすがに「Livin' On A Prayer」のサビは厳しいようでほぼ観客とリッチーが歌っているが、最も人気のある曲の一つであり、昔からそうだった事を考えると問題は無いのかもしれない。
自分がこう思い出したのは、「Have A Nice Day」ツアーファイナル、「These Days」を聴いてから。
「These Days」も結構な高音を要求される曲であり、セットリストから外された理由の一つだったから。
その後、新しいライヴの音源や映像を見聴きする度、喉の調子はどうか、と見ているが、一昔前と比較して高音を使う曲がセットリストに組み込まれていることを考えると、昔ほどでは無いがやはり高音が少し楽になった、と考えるのが妥当だろう。
正確には、負担の少ない高音の出し方を掴んだ、というべきか。
特に「Have A Nice Day」のツアーからそういう感じになっているような気がする。
はっきり言ってしまえば、フィラデルフィア公演は相当調子が良かったように思える。
ただし、2008年京セラドームでも当時「最高だった」と感じたのは事実で、実際はあまり変わっていないのかもしれないが。
ある程度高音を使う曲がまた歌えるようになった事で、もしかしたら更にサプライズがあるかもしれない。

話を戻そう。フィラデルフィアで披露された新曲は5曲。
冒頭でも書いたように、これほどのバンドになると、どのアルバムの曲でもヒット曲のオンパレードになってしまう。
いつの時代も外せない定番曲があるというのは、ファンにとっても嬉しい悲鳴。
そして、新曲をやりたいバンド側としても苦慮が見え隠れ。
自分が納得するセットリストをやろうと思ったら、恐らく4時間はかかるだろうし…。
そういった葛藤の中で最近演奏されていない曲や、アレンジを変えたヴァージョンを演奏するというのは、ファンもバンドもお楽しみ。
もはやライヴの定番となりつつある「Hallelujah」や、リッチーがヴォーカルを務める曲など。

しかし、このジョン・ボン・ジョヴィという男は、つくづくロック・スターとしての振舞い方を解っている、と感心させられる。
ステージでのパフォーマンスにそれが如実に表れている。
ある意味ではサービス精神の塊のような男だと言える。
彼が観客に向けて「歌ってくれ」と煽るのは高音が出ないからだけじゃない。
彼は「観客が歌うのを見るのが、聴くのが好き」なのだ。
彼のスタンスは昔から変わっていない。
そう、彼は何も変わっていないのだ。それが例え20年来のファンでも、最近好きになったというファンでも。
時代は変わる。世代も変わる。世に溢れる音楽は変遷し、リスナーも変わる。
しかし、彼が見せる人懐こい笑顔だけは何も変わらなかった。
「Livin' On A Prayer」がヒットした当時の親子世代のファンは、もう孫がいてもおかしくないだろう。
もしかしたら、亡くなった人も大勢いるかもしれない。
それでも彼は、ファンでいてくれる全ての人たちに向けて歌い続ける。
彼はロック・スターとしての振舞い方を知っていると書いたが、それを鼻にかけるような人間ではない。
時折見せる素朴さ、人間臭さがまた彼の魅力であり、「Hallelujah」を切々と歌い上げる彼は、本当に普通の人間なのだ。

彼らがこの先何処まで行くのかは解らない。
それでも、彼らはこれからもきっと、何も変わらないのだろう。
曲を書き、ツアーに出て、という生活をこれから続けるのだろう。
「New Jersey」(1989年)後の解散騒動以降、このバンドに解散についての言及がなされた事は一切無い。
きっと彼らは、誰かが最後の一人になるまで、BON JOVIである事を望むのだろう。
それほどまでに彼らの絆は固い。
その事は彼らが「BLOOD ON BLOOD」を好んで演奏する事からも容易に想像出来る。

これが、世界で一億枚を売り上げたバンド、BON JOVIのフロントマン、ジョン・ボン・ジョヴィである。

余談ではあるが、2008年京セラドームで初めて、生で「Hallelujah」を聴いた時は思わず泣いてしまった。
静かな演奏に乗るジョンのヴォーカルはとてもクリアで、ある種の神々しささえ感じさせるほど圧倒的だった。
声の持つ力、というものを再認識したライヴだった。
BON JOVI - Hallelujah Live@MSG 2008


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